「小農学会」第1回オンライン定期セミナー、開催!
「小農学会」では今年度からビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使った「オンライン定期セミナー」を開催することとなり、
記念すべき第1回目の「オンライン定期セミナー」として2021年7月16日、「須恵村」オンライン講演会を西日本新聞社との共催で開催しました。
米国の社会人類学者ジョン・エンブリーが戦前の熊本県須恵村(現あさぎり町)に住み、農村生活を記録した「須恵村 ―日本の村―」。
この著作の新・全訳本を刊行した田中一彦氏を講師に招き、この著作の魅力について大いに語っていただき、参加者から好評を博しました。
米国の社会人類学者ジョン・エンブリーが戦前の熊本県須恵村(現あさぎり町)に住み、農村生活を記録した「須恵村 ―日本の村―」。
この著作の新・全訳本を刊行した田中一彦氏を講師に招き、この著作の魅力について大いに語っていただき、参加者から好評を博しました。
―― 講演内容 ――
― 講演内容 ―
開催日:2021年7月16日(金)
講演:
「新・全訳 須恵村 ―日本の村―」出版記念:須恵村の魅力について語る
講師:
田中 一彦氏(「新・全訳 須恵村 ―日本の村―」の訳者)
講演概要:
著作「新・全訳 須恵村 ―日本の村―」の魅力は、
「暮らしの瑞々しさ」と近代化・西洋化による「暮らしの変化」、さらに「エンブリーの描写、表現」、これらの面白さであると指摘する訳者の田中 一彦氏。
「協同」つまり「助け合い」という精神文化が受け継がれた須恵村に、エンブリーは日本的な自治と民主主義の可能性を見出したと推察。そこから、GHQとは距離を置いたエンブリーの、戦中戦後の活動の真意に迫っていく。
写真:オンライン定期セミナー(第1回)の様子
写真:オンライン
定期セミナー(第1回)の様子
定期セミナー(第1回)の様子
―― 記念講演-書籍紹介 ――
― 書籍紹介 ―
書籍名:
「新・全訳 須恵村 ―日本の村―」出版記念:須恵村の魅力について語る
著者:ジョン・F・エンブリ―John F. Embree (1908 - 1950)
1908年、アメリカ・コネティカット州生まれ。社会人類学者。35年から1年間、妻エラとともに熊本県須恵村(現あさぎり町)に滞在し、農村生活を調査。
帰国後の39年“Sue Mura:A Japanese Village”を刊行。戦争中は対日政策の要職を歴任。
50年12月22日、クリスマスの買い物中、飲酒運転の車にはねられ、16歳の娘クレアとともに死去。享年42歳。
訳者:田中 一彦
1947年、瀬高町(現みやま市)生まれ。京都大学経済学部卒。西日本新聞社でパリ支局や東京支社編集長、編集局次長などを歴任。
退職後、2011年から3年間、あさぎり町に単身移住して取材・調査。
『忘れられた人類学者 エンブリー夫妻が見た<日本の村>』(2017年、忘羊社、地方出版文化賞・功労賞)、『日本を愛した人類学者 エンブリー夫妻の日米戦争』(2018年、同前)を上梓。
共著に『食卓の向こう側』(2004年~、西日本新聞社)など。
―― 見逃し配信 ――
― 見逃し配信 ―
講演当日の様子は、以下のYouTubu配信動画で見ることができます。
「須恵村」-オンライン講演会 見逃し配信動画(約2時間)
―― 開催予定のご案内 ――
― 開催予定のご案内 ―
「小農学会」では、今後も農業や環境、文化や技術など、幅広い分野に渡るセミナーを隔月ペースで開催していきます。
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